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僕の未完

2009/05/27 23:44

 

栗本薫の死。

たぶん、これほど特定の層に対して衝撃を与えたニュースは無いだろう。

当然、ファンとしての覚悟は定まっていたはず。とはいえ、それが現実のものとった瞬間の衝撃は、半端ないものだった。

 

正直、すべてを失ってしまった。

僕が感じていた「ある世界」は、この瞬間、崩壊したのだ。

愛読者なら分かってもらえると思うが、僕が彼女の世界に入ったのは、ちょうど「白紅」の頃。おおよそ20年前だ。

 

そして、その時の衝撃のまま、今、この瞬間を生きていて、そして栗本薫は永遠だと、過信していたわけだ。

 

今、その思いは裏切られた。

 

僕は、一生恨むだろう。そして呪うだろう。

彼女の作品に触れてしまった事を。

そして、一生、感謝を続けたい。

脳内だけで、ひとつの世界を構築できる可能性というものを、我々「読者」 に与えてくれた事を。

 

僕が死ぬまで、未完の物語が、作家の世界を超えて存在すし続けた事を、叫び続けたい。

 

果てる事の無い哀惜の思いを乗せて、栗本薫の死を嘆きたい。

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