栗本薫の死。
たぶん、これほど特定の層に対して衝撃を与えたニュースは無いだろう。
当然、ファンとしての覚悟は定まっていたはず。とはいえ、それが現実のものとった瞬間の衝撃は、半端ないものだった。
正直、すべてを失ってしまった。
僕が感じていた「ある世界」は、この瞬間、崩壊したのだ。
愛読者なら分かってもらえると思うが、僕が彼女の世界に入ったのは、ちょうど「白紅」の頃。おおよそ20年前だ。
そして、その時の衝撃のまま、今、この瞬間を生きていて、そして栗本薫は永遠だと、過信していたわけだ。
今、その思いは裏切られた。
僕は、一生恨むだろう。そして呪うだろう。
彼女の作品に触れてしまった事を。
そして、一生、感謝を続けたい。
脳内だけで、ひとつの世界を構築できる可能性というものを、我々「読者」 に与えてくれた事を。
僕が死ぬまで、未完の物語が、作家の世界を超えて存在すし続けた事を、叫び続けたい。
果てる事の無い哀惜の思いを乗せて、栗本薫の死を嘆きたい。


by よもぎねこ♪
交渉の席につこう